障害者雇用

障害者雇用で働いてみた① まどりのケース【超ホワイト企業1社目】

発達障害の私まどりが
障害者雇用で働いた体験談を1社目、2社目と分けてふり返りました。

*障害者雇用とは、障害者手帳を持つ人が自分の障害を会社にあらかじめ伝えて(オープンにして)働くこと

こんな人へ向けて書きました
  • 障害者雇用を目指す発達障害の人
  • 障害者雇用で働いている人
  • 障害者雇用がどんな感じか知りたい人

夫ケイさんのケースはこちら↓

障害者雇用で働いてみた③ ケイさんのケース【43歳、初めての就活】 「障害者雇用で働いてみた」シリーズ3回目は、夫で発達障害のケイさんの障害者雇用をふり返ります。 ケイさんと私の体験談(失敗や気づ...

まどりの職歴

診断前

職種
 ナース、医療相談員 等

雇用形態
 正社員、派遣社員、パート

15回以上転職しました。
正確な転職回数はわかりません。
途中から数えるのをやめました笑。
(20社いかないと思う(笑)

診断後

障害者雇用2社勤務
 1社目:2年
 2社目:3年6か月

 計 5年6ヶ月

職種
 研修生、事務職

雇用形態
 契約社員

今回は、1社目の障害者雇用をふり返ります。

数は少ないかもしれませんが、
1社目のような多くの人にとって働きやすい(ホワイト)会社はあります。

誰も辞めない 天国のような1社目

世界的な外資系IT企業の日本法人。

31歳で発達障害と診断されて間もない、
混乱した時期に初めての障害者雇用で入社。

障害者雇用で最初にこの会社に入れて本当にラッキーだったと今も思う。

応募のきっかけ
 発達障害の当事者会
→就労イベントで求人を知り、ホームページから応募

所属
 人事本部

職種
 研修生
 (月給をもらいながらIT研修等を受ける)

雇用形態
 契約社員

在籍期間
 2年間(契約満期終了)

選考プロセス
 エントリーシート→1次面接→2次面接

*選考プロセスは全員同じ(健常、障害関係なし)
*面接時間は、1次30分、2次20分

自力で就活して8社目に内定

2次面接に進めた段階で初めて、履歴書と職務経歴書を提出しました。


そもそも最初のエントリーシート(書類選考)で、

年齢や性別を書く欄がありませんでした


日本企業の場合、
最初の書類選考でまず履歴書と職務経歴書を送るのが当たり前。
なので、
よい意味で軽い衝撃を受けました。

面接を受けたら勇気づけられた、初めての経験

転職15回以上という私の惨憺(さんたん)たる職歴も、
マイナスに見るどころか


″いろいろな経験(転職)から何を学んだか”

に焦点を当ててくれた面接でした。
(うまく答えられなかったけど…)

日本企業の面接では当時(2011〜2012年頃)、

「発達障害?なにそれ」

という採用担当者も少なくなかった。


看護の仕事が自分の特性に合わないと気づいて心機一転、
障害者雇用では事務職を目指すことにしたのですが、
現実は甘くなく、
事務職未経験での応募、私の障害名と転職の多さから、書類選考で落とされることがほとんど。

診断前は看護師という職種上、
転職が多くても仕事だけはすぐに見つかっていたので、
当時自分を全否定された気持ちになって
とても落ち込みました。

この外資系IT企業の採用担当者は終始、

目の前の応募者の良いところ
可能性を多角的360度に見つけ出そう

という姿勢が面接中ヒシヒシと伝わってきて。

面接中、私のネガティブな受け答えをひたすらポジティブに変えてくれました
すると不思議とだんだん気持ちが前向きに、元気になってきました。


発達障害の診断を受けて障害者手帳を取り、自分の気持ちの整理もつかない中、日本企業からは見向きもされず、
不採用の連続で完全に自信を失っていた私は、
この会社が一気に好きになりました。

そして面接の帰り道。
うれしさでポロポロ涙が…


いつの間にか泣いていました。



面接を受けたら勇気づけられて
泣きながら帰るなんて生まれて初めての経験でした。

そして面接の翌日に内定の連絡。

飛び上がるほど嬉しかった。

私が、あのM社へ…?

信じられない気持ちでした。



年齢性別、転職回数障害の種類重視し、
できないことに焦点を当てる日本企業とは真逆の企業。



私の中に染みこんでいた日本企業の「常識」や「考え方」が

良い意味で打ち砕かれた瞬間でした。

まどり

こんな会社が世の中にあるんだなぁ…(/_;)

狭い狭い世界で生きてきたことを知る

そもそも発達障害と診断される前から、転職ばかりで自信を失い
心も体もボロ雑巾。

そんな状態でM社へ入社。

2年間ITやビジネスマナー研修、
自分の障害、ほかの障害について学ぶ研修もあって
次のステップ(本格的な就労)に進むための「研修型の雇用」というかリハビリ的な場かもしれません。

最新のIT環境・IT勉強、
広く清潔ですっきり整頓されたオフィス、
配慮、待遇、
私にとって全てが最高でした。

印象的なエピソード

・悪天候や台風が近づくと、すぐ在宅勤務に切り替える
・年に数日、社員全員が在宅勤務をする

日本では先進的な働き方を取り入れていた。
*2019年夏(コロナ禍の前)、週休3日制を実験的に取り入れて話題になった

同期が
「天国のような”ぬるま湯”環境」
と揶揄していたけど、
その通りかも…(笑)

16人いた同期は、
幅広い年齢層(20~50代)、
様々なバックグラウンド(大企業で何十年もバリバリ働いてきた人、大学院を休学中の人など)、
さまざまな障害(身体、発達、精神)。


これまで似たような人たちに囲まれ、
狭い狭い世界で生きてきた私の視野が
この会社に入ってグッと広がった気がします。


発達障害と診断されて間もない頃もあって、
頭の中が「発達障害」のことでいっぱいでした

自分とは異なる障害のこと、身体障害の人の苦労、
同時に「見えない障害」である発達障害の複雑さ、難しさも実感しました。

自分の価値観の深い部分に、強い(良い)影響を受けた2年間と思っています。

ただ、2年間で全員契約満期で終了だったんです。
あらかじめ分っていたことだったけど・・・

同期とともに人事部へ声をあげた結果、私のあとに入社した人から
ポツポツ契約更新(もちろん研修生での更新ではなく、本格的な仕事)される人が出てきました。

それが現在も続いて2年目以降、
契約更新される人数もどんどん増えているとか。

まどり

よかった(うらやましい~)

血を吐くように勉強

給与をもらいながらIT研修を受けられるなんて最高!
との気持ちは入社直後に打ち砕かれました(笑)。

診断前は、

仕事でメール1本送ったことがないPC超初心者だったのです(;^ω^)


そんな私が
C#だのSQLサーバーだの、
地獄をみることに(笑)。

もう、なんのこっちゃ??
訳が分りません(;^ω^)

IT用語も調べても調べても、次々と分らない用語が出てきてキリがなく、毎日ついて行くのに必死。
必死に勉強したけど、ついていけないこともありました。

子どもの頃から勉強では1分とイスに座れなかった私が、
この会社に入社して

31歳にして初めて1日12時間イスに座って勉強ができました


意外な自分に本当に驚きました。

「できない」「無理」と思っていたことも、
状況や環境が変わればできることもあるんだと。

ただ、無理に勉強を続けたらしばらく咳が続き、血の味が・・・

まさに

血を吐くように必死に勉強した2年間(笑)。

*無理は禁物です

プログラミング学習でLDが判明、得意なことに気づく

少し脱線しますが、この会社で32歳にして初めてプログラミング言語(C#)を習いました。

しかし勉強中、ソースコード(アルファベットや記号の集合体)を見続けると画面がチカチカして吐き気に襲われるように。
最初は疲れていると思って、
PC画面のブルーライトを調整したり、
文字の大きさを変える等の工夫をしたものの、
吐き気が治りません。

ソースコードが歪んで見えたりチカチカ点滅するような、
」と「」が区別しにくかったり、つながって見えるような、
変な感覚(見え方)に襲われることが多くなりました。

おかしい
と思い学習障害に詳しい大学の研究者のところで検査を受けることに。

結果、
読み書き障害が発覚。

私の読み書きのスピードは小学6年生並みというショックな結果が・・・

日本語は前後の文脈から内容を推測しやすいが、
英語はそうではないのであなたは厳しいかも、と言われました。
「自分が楽になる方法を見つけていきましょう。」
とも言われました。

子どもの頃から、周りの人より文字を書いたり読んだりが遅いと感じていて、
それは気のせいではなく、私に読み書き障害があったからだと分りました。
ずっとハンディキャップがあったけれど見過ごされてきた。

周りと同じ条件で勉強や仕事をやってきました。
人並みにできない自分を責めてきた。


もう、自分を責める必要はないんだ、と…(;_;)

結局、プログラミング言語はあきらめて
自分が出来そうなことを頑張ることにしました。

その後、初めてパワーポイントで資料作りをした時、
同期や上司に褒めてもらえることが多く、
自分の得意なことに初めて気づきました。

退職後も作ったパワポ資料はどこでも褒められ、
自信につながったし、自分の得意をハッキリ自覚できたのでした。

1社目 まとめ

初めての障害者雇用でこの会社に入れてラッキーだったと今も思います。

私の人生で最も良いタイミングで、最も貴重な経験ができた2年間でした。

私を拾ってくれたことに今もとても感謝しています。
天国のような環境にずっといたかった。

しかしこれが、良くも悪くも仇となります。
なぜなら、次の2社目が障害者雇用の現実と気づいたから。

まどり

数は少ないかもしれませんが、
1社目のような多くの人にとって働きやすいホワイトな会社はあります!

こちらにも詳しく書いたのでご参考ください!
超ホワイト外資系IT大企業に障害者雇用枠で働く方法:大手外資系の研修型雇用は天国待遇だった

障害者雇用で働いてみた② まどりのケース2社目【ブラック企業と気づき】 まどりです。『障害者雇用で働いてみた②まどりのケース2社目【ブラック企業と気づき】』では、2社目の障害者雇用をふり返ります。私の体験談...
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