医療

【遺伝するからダメ?】発達障害の人が子どもを持つことについて【前半】


妊娠8か月から始めたこのブログも
今回で10記事目。

今回のテーマはブログを始めたら1番書きたかったこと。

発達障害の人が子どもを持つことについて、
当事者の私は結婚前から悩み続け、葛藤してきました。

まどり

Twitterでも定期的に話題にあがって議論や炎上してますね


【前半】では、私が葛藤から妊活を始めた経緯、
【後半】では子どもを持つためにどんな準備をしたか
2回に分けて書きました。

発達障害が世の中に広く知られるようになって
子どもや若い人の間で診断される人が急増している印象です。
発達障害を診ている精神科はパンク状態で
初診まで半年待ちなどめずらしくありません。

ただ、(当たり前だけど)診断されたあとも人生は続くし
診断されても、自分は自分のまま変わりません

けれど、お付き合い・結婚する時にパートナーにどう伝えるか、
家族にどこまで伝えるか、
子どもはどうするか、
悩む人は多いと思います。

こんな人へ向けて書きました
  • 将来子どもがほしいと思っている発達障害の人
  • 診断されて子どもが持てるか心配な人
  • 発達障害で子育てできるか心配な人


これは私の個人的な経験や考えを書いたものですが、
読んでくれた人が何かヒントを得たり、悩みや葛藤が
少しでも軽くなってくれたら…とてもうれしく思います!

子どもを持つことへの葛藤 子どものいない人生を考えていた

夫のケイさんとお付き合いしている時から、子どものことを考えていました。

ケイさんも私も発達障害。
一番気になるのは、やはり遺伝のことでした。

そして、2人ともアラフォー

子どものいない人生
既婚 子なし
子ども 諦めた
発達障害 子育て 大変
発達障害 遺伝

暇さえあれば↑のワードを毎日ググって調べて。

子どものいない人のブログも熱心に読んだし
子どもがいなければよかった、
なんていう人のブログも読んでました。

自分のことで精一杯の私には
子どもを持つことなんて到底無理だ
と自分に言い聞かせ、無理やり自分を納得させていました

姪の誕生 子どもがほしい気持ちの再燃

結婚2年目に姪が生まれました。

あまりの可愛さに、親バカならぬ「伯母バカ」に(笑)。

すべてが可愛く、愛おしくて、
毎日姪の写真や動画を見る日々(妊娠中の今も)。
会えば自然と笑顔に、幸せな気持ちになる…。

仕事で辛いことがあっても、
姪の成長を見る喜びや癒やしが
精神的にも救われました。

姪の存在は、私はもちろん
両親や周りの人を確実に幸せにしている。


私も子どもがほしいな…
大好きなケイさんとの子どもがほしい…

姪をみて封印していた子どもがほしい気持ちが再燃しました。

発達障害の遺伝は悪いことなのか?

ただやはり気になるのは遺伝

親族で発達障害と診断されているのは私だけなんですが、
どうみても家族・親族に発達障害ぽい人が多い(7~8割くらい?)。

論文を読んだり、発達障害に詳しい医師にも聞きました。

児童精神科医A

遺伝するでしょうねぇ

児童精神科医B

遺伝するかよくわかっていません


悩んで、葛藤している間に3年の月日が流れてしまいました

その中で1つの疑問が。


そもそも、
発達障害の遺伝は悪いことなのか?



しんどい感覚過敏や聴覚処理障害などの特性はあります。
それらの特性のせいで、日ごろから疲れやすく生活に支障が出たりする。

例えば【がん家系】や【糖尿病家系】がありますが、
その家系はそうでない家系よりがんを発症しやすく、糖尿病にもかかりやすいことがわかっています。
がんや糖尿病は、命や日常生活に長期にわたり著しい影響を及ぼします。

でも、
【がんや糖尿病家系だから子どもを諦めた、なんて人は聞いたことがない。
どんな人も、どの家系も、何らかの病気や障害のなりやすさを遺伝しています。

がんだって、発達障害よりずっと長く多くの研究がされてますが
原因不明のが数多くあります(原因がわかってるほうが少ない)。
確率は上がるかもしれませんが、
発症するかは誰にもわかりません。

発達障害が遺伝するのはダメで、
がん家系はOK?

結婚して子どもを欲しいと思うのはごく自然なことではないか。
子どもを持つことは親のエゴ?
そもそも、エゴではなく子どもを持つ人などいないのではないか。
(性事件などに巻き込まれるのは別として)


発達障害者は子どもを持つな=優性思想と排除そのものではないのか。

いまを生きる自分と、他者の存在自体を否定していないか


発達障害があると「不幸」「かわいそう」と決めつける人がいるけど、
決めつけている本人が不幸な状況、自分を可哀そうだと思っているのではないか。

答えの出ない問いや考えが頭の中をグルグルかけめぐります。

そして、発達障害で幸せに生きている人はたくさんいる。

ケイさんと私は発達障害がありますが、
私は何やかんやいま幸せと感じることが多いです。

【2021.9.7現在】
離婚調停中です。
この時は幸せでした(笑)。


発達障害の遺伝は悪いことなのか?

私の答えは、



悪いことだけではない。
「不幸」でもない。
どこまで遺伝するか、誰にもわからない。
遺伝の「程度」もわからない。
遺伝しない場合だってもちろんある。

生きる環境によって、しんどさや生きやすさは左右される。

そして、
誰もが病気や障害のリスクを抱えているし、
子どもを持つのは個人の自由である。

発達障害でも幸せに生きる父

病院へ行けば発達障害の診断がつきそうな父がいます。

毎日それなりに幸せに生きていると
子どもの私から見て感じます。

勉強は苦手ですが、自分の得意分野50年以上働き続け、
71歳で再就職
今もパートでゆるく働いています。

苦手なもの、嫌いなものには近づかず(サッといなくなる笑)、
友達はいませんが、いくつかの趣味を楽しみながら超マイペースに過ごしています。

そんな父の姿を子どもの頃からずっと見てきたので、
好きな人との子どもが欲しい気持ちに自然となれたのかもしれません。

障害観 発達障害は私の一部分で、すべてではない

日常生活、社会生活を送る上で発達障害の影響は確かに大きいです。
影響は大きいものの、それが私のすべてではありません。
うまくつき合っていけている部分もあります。

当たり前といえば当たり前ですが、


発達障害は私を構成するの一部分でしかなく、すべてではありません



「発達障害の私」ではなく、

私は発達障害はあるけど「私は私」

という認識です。

それに私は発達障害はあるけれど、
自分を「不幸」と思ったことはないな、と気づきました。

私はケイさんとの子どもが欲しい、
と心から思いました。

そして、子どもを持つための準備と行動をはじめます。


【後半】では子どもを持つためにどんな準備をしたかを書きます。

発達障害の人が子どもを持つことについて【後半】準備したこと ブログを始めたら1番書きたかった今回のテーマ。 後半では、子どもを持つためにどんな準備をしたか書きました。 https:/...

さいごに

ツイッターをやってたら、
とても励まされたツイートに出会いました。

ツイートされたsakurakoさん(@sakurako_iroha)さんにOKをいただいたので、
全文を載せます(sakurakoさん、ありがとうございます!)。

*特に響いた言葉を太字にしています

発達障害者は子どもを産むな
①←連ツイとわかるように番号振ります。
発達障害を持っていて、子どもを産むかどうか悩んでいる人に読んでもらえたら…と思い、連ツイします。
私も息子も、ASDとADHDです。
自分の障害は、息子の障害がわかってから知りました。だから、状況は違いますが…
https://twitter.com/sakurako_iroha/status/1148856389952929792

② 中三息子談 『体育の先生になる人は、体育が得意だったに違いない。だから、運動のできない子の気持ちはわからないし、うまく教えられないんだよ。なぜできないかがわからないから、教え方もわからないんだ。体育の先生は、運動が苦手だったけど克服した人がなるほうがいいね。』

③私は、塾講師で全く同じことを思った。
大学をストレートで合格して、留年しなかった先生より、浪人も留年もしてる現役大学生(結局8年通って卒業できなかった後日談付き)の先生のほうが教えるのは上手かった。
どこがわからなくて躓いているかわかってくれて、驚くほど理解できるようになった。

④発達障害児の子育ても、似ていると思う。
私は当事者だから、息子がわけわからないことを言い出しても、必ず本人なりの理屈があることを知っているから、頭ごなしに怒ったりしない。
その言動に至った経緯を聞き出して、では今後はどうすれば良いと思うかまで、じっくり話し合うことができる

⑤息子は今とても落ち着いている。一見なんの問題もないかのように見える。
ここまでくるのは、母子共に大変だった。
だから、子どもを産むか迷っている当事者に、産むな!とアドバイスする人の気持ちはわからなくもない。
私は二人目を産むことは断念したし… 一人で精一杯だったのが本音。

⑥発達障害当事者は、失敗も苦労も重ねてきて、経験を積んで、今日まで来ているのだから、発達障害の子を育てるには、理解のある親になれる確率は高い
発達障害の子は、理解のない環境により二次障害を発症する。
それらを防ぐことは可能。
親が無自覚に育てていた時代とは、スタートが違う

⑦育て方を間違えると子どもが不幸になるのも事実。
産んだ限りは幸せにする。その覚悟がある人は産めばいいと思う。
産むか、産まないか、誰かに相談するのは良いと思うけれど、産むな!という答えを突きつけてくる人に流されず、ご夫婦でじっくり話し合いお二人で後悔のない結論を出してほしい。

⑧遺伝させてしまったことは、申し訳なく思っているけれど、息子は今幸せな人生を歩んでいる(本人談)
絵を描くのが好き。写真を撮るのが好き。毎日が楽しいと言っている。
独特な感性と集中力とこだわりゆえに極めるチカラ、これらも障害ゆえだ。
遺伝することは悪いことばかりではない

⑨画家にもなれない、写真家にもなれなかったら、どうやって生きていくの?と思われるでしょう。
なんと、息子は、絵も写真も、仕事にはしたくないと宣言している。
好きなことを仕事にしたら、自由にできなくなるから、仕事は別で考えている、と。
自分の性格をわかっている。これも、生きる力。

⑩息子は、自分の力で切り開いていくと思う。
私はただ見守るだけだ。
私は今までもこれからも、『普通』を目指さない
普通や、自分の感覚を息子に押し付けない
息子は、息子らしく幸せに生きていけると思っている。
人と違っていていい。 人として間違ってなければそれでいい

【最後のツイート】
『発達障害当事者は子どもを産むな!』と言う言葉は、今生きている当事者の存在を否定する言葉
すべての人が他人を否定せず、受け入れる社会だったら、こんな悩みは生まれない。
結婚して、子どもが欲しいと思う感情はごく自然な感情

幸せなあなたの子は、幸せになれるよ